株式会社 ノエビアホールディングス 様

株式会社 ノエビアホールディングス 様 導入事例

株式会社 ノエビアホールディングス 様

http://www.noevirholdings.co.jp/



情報システム部
大村 星弘

※ご部署、お役職は2016年当時のものです。

ES/1の活用により、開発/運用の組織的な性能管理体制を確立

会社概要
 ノエビアグループは、化粧品事業を中心とし、医薬・食品事業など多彩な事業を展開しています。安全で機能性の高い商品をお客さまにお届けし、美と健康の創造に取り組んでいます。


ES/1導入の背景:サーバリソースの可視化と最適化
 「持たざる経営」のポリシーの下、運用業務効率化とコスト削減を目的に2012年度後半から、170台の物理サーバをマルチクラウド環境へ移行しました。その結果、物理サーバの管理からは手が離れ、運用業務の効率化は達成されました。
 もう一つの目的であるコスト削減のため、各サーバリソースの可視化と最適化を図ることを運用チームの新たなミッションとして位置付けました。これまでは、サーバスペックが過剰なのか、過少なのか判断ができなかったため、メーカ推奨のハードウェアを導入していました。そのため、コストの妥当性も判断ができていませんでした。
 この課題を解決するためのツールとして、ES/1を採用しました。ES/1を選定した代表的なポイントは、次の通りです。

 ①柔軟なグラフ設定・変更ができる
 ②新人でも理解できるチューニングヒント
 ③IIMの充実したサポート体制


ES/1の活用①:性能管理体制の確立と各担当の変化
 ES/1導入当初は性能管理業務を週次サイクルにしましたが、弊社の人員体制では、他業務と重なるケースもあり、集中して性能管理を実施できませんでした。各種検討の結果、下記のように月次サイクルの性能管理体制を確立しました。

 1週目︓運用担当がPWS(Performance Web Service)で性能問題を確認
 2週目︓性能問題、気になる点を開発担当へ情報連携し、詳細調査
 3週目︓部長、開発・運用リーダーが参加する性能報告会の実施

また、開発担当へPWSを閲覧開放したところ、開発担当・運用担当ともに性能管理に対する意識や考え方に変化が生まれました。

 ①開発担当の変化
  ・性能管理は運用の範囲 → 開発でも性能変化を毎日確認すべき
  ・性能問題は起こらないはず → 問題発生の可能性は多岐に渡る
 ②運用担当の変化
  ・調査レベルが浅い → 開発担当のやる気の変化に伴い、より深い調査
  ・開発担当を巻き込む意識が薄い → 開発担当を含めたPDCA運用


ES/1の活用②:CPU負荷高騰の早期検知と予防保全
 各担当の意識や考え方の変化に伴い、定常的に性能情報を確認することが定着し、問題が発生する前に対策することができるようになりました。
 一例として、定常確認により、外部公開しているサーバのCPU使用率が時々高くなることを発見しました。(図1)
 このシステムはお客様からのアンケートをチェックして自動でメール送信を行っています。ユーザアクセスがさほど多くなく、CPUに負荷を与えるような仕組みでもないのに、使用率が70%に達していることに疑問を持ち、開発担当へアプリの見直しを依頼しました。
 その結果、アプリからのメール送信に伴うウィルスチェックでCPUが高くなっていることが判明しました。開発担当にてメール送信間隔を調整し、CPU負荷を下げることができました。(図2)
 リソースが逼迫してから対応するのではなく、定常的にリソース使用状況を把握していたからこそできた予防保全の一つです

図1.定常確認からの気付き
 

図2.プログラム入替前後のCPU使用率
 

今後の展開
 コスト削減に向けた最適化を進めています。CPUの割当最適化を実施し、仮想基盤の返却、DBライセンスコストの削減に挑戦中です。