分析事例

SAP ERPシステムのレスポンス遅延分析

SAP ERPシステムにてレスポンス遅延が発生 ディスクI/O待ちを発見し ドライブの配置換えを実施

オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例

きっかけ:SAP ERPシステムにてレスポンス遅延が発生

SAP ERPシステムのオンラインレスポンスが遅い旨の連絡が、利用部門からシステム部門宛にありました。

 

 

システム部門の対応:FCスイッチの交換

システム部門にて調査を行ったところ、SAP ERPシステムのDBサーバーにて、DBレスポンスが遅くなっていることが確認されました。同時期にDBサーバーに接続しているFCスイッチの故障が見つかり、これが原因と判断し交換を行いましたがレスポンス遅延は改善されず対応に苦慮されておりました。

 

 

IIMによる性能評価:①DBサーバーの処理遅延を確認

そこでIIMにご依頼をいただきオンラインレスポンス悪化の原因を分析させていただきました。

 

まず、DBサーバーに接続している3台のAPサーバーを調べた結果、ご自社での分析と同様に、該当日時のレスポンス時間と、その中でもDB時間が長くなっていることが確認できました。
 
トランザクション件数は通常と大きな違いはありませんでした。
(図1:APサーバーにおけるトランザクション件数とレスポンス時間の推移)
bunseki_04_01
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図1:APサーバーにおけるトランザクション件数とレスポンス時間の推移

 

IIMによる性能評価:②DBサーバーのI/O待ちの増加

さらにDBサーバーを分析したところ、他のドライブと比べてドライブ「E」のI/O待ち個数が多くなっていることが判明しました。
 
アクセス件数は他のドライブと大きな違いはありませんでした。
(図2:ドライブEのI/O待ち個数)
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図2:ドライブEのI/O待ち個数

 
アクセス件数に違いがないにも関わらず、ドライブ「E」のみI/O待ち個数が増えていることから、ドライブ「E」にあるデータ容量が大きく読み込むのに時間がかかるためI/O待ちが発生していると判断し、回転数の早いディスク装置にドライブ「E」の配置を換えることをお勧めいたしました。

 

 

システム部門の検討:別ディスクへの分散を実施

IIMによる性能分析の結果を基に、ドライブ「E」を別ディスクへ配置することにいたしました。

 

 

結果:レスポンス遅延の解消

別ディスクへの配置を行ったところ、レスポンス遅延は解消されて、通常のレスポンス時間に戻りました。
(図3:改善後のドライブEのI/O待ち個数)
bunseki_04_03
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図3:改善後のドライブEのI/O待ち個数

 
IIMがES/1 NEO CSシリーズを用いて性能分析を行った結果、ボトルネックの特定を迅速に行うことができ、分析結果を基に適切な対応策を実施したことにより、新たなコストを投資することなく問題を解決することができました。

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