コスト削減

ディスク増設費用の抑制

メーカーからの根拠が不明なディスク増設提案を検証 データセットの削除、退避のより約2,500万円のコストを抑制

メインフレーム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO MFシリーズ」導入事例

きっかけ

ディスク容量不足の懸念

中期計画策定に際し、システムの設備計画を立案したところ、ディスク容量が不足する可能性が出てきました

 

 

システム部門の対応

メーカーからの提案

メーカーに相談をしたところ、約2,500万円のディスク装置の増設を提案されました。しかし、増設を提案する明確な根拠が提出されませんでした。

 

そこでディスクを増設する前に、まずは現在のディスク使用状況を見直し、不要なデータセットを削除することで、使用可能な領域を増やすことを検討しました。その際にIIMへディスク使用状況の分析依頼があり、お手伝いをさせていただくことになりました。

 

 

IIMによる性能分析

業務毎にディスクの使用状況を確認

各業務におけるディスクボリュームの使用状況を把握するため、システム名およびサブシステム名ごとに、参照領域(1年未満)、未参照領域(1年以上)および未使用領域の内訳を確認しました。
DISK_01
DISK_01

(グラフ1:業務毎のディスクスペース使用量)

ボリューム単位に使用状況を確認

次に、ボリューム単位でデータセット使用状況を確認しました。その結果、1年以上未参照のディスクスペースが各ボリュームに10%~50%存在することが分かりました。
DISK_02
DISK_02

(グラフ2:ボリューム毎のディスクスペース使用量)

データセットの利用状況を確認

さらに、1年以上未参照のディスクスペースの詳細について、ES/1のリストでボリューム単位にデータセットの利用状況を確認しました。
DISK_03
DISK_03

(図3:データセットの利用状況)

サーバー統合の実施

サーバー統合による悪影響の排除

統合の組み合わせは、同一ESXホスト内のリソース使用量が平準化するように、業務や特性が異なる仮想マシンを配置しました。

 



 

システム部門のご判断

データセットの削除、退避を実施

各データセット作成担当者に、分析で使用した上記データを配布し、作成担当者がデータの性質等をベースに削除、退避の可否を判断し実行しました。
その結果、使用可能な領域を拡張することができ、ディスクの増設を先送りすることができました。

 

 

結果

約2,500万円のディスク増設費用を回避

ES/1の標準機能だけではなく、お客様のご要望に合わせたグラフを適宜作成して、ディスク装置の現状分析およびメーカー提案の検証を行うことで、比較的影響の少ないデータセットを削除、退避できました。
 
その結果、予定されていたディスク装置の増設を先送りでき、約2,500万円の費用発生を回避できました。

 

今後さらに2回目の分析を行う予定で、削除、退避対象でありながら今回対応できなかったデータセットも含めて、再度データセットの削除、退避を行う予定です。
結果として、今後増設予定のディスク本数を削減し、コストを抑制する予定です。

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