■オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例

会社概要(株式会社 ゆうちょ銀行について)

ゆうちょ銀行は2007年10月に誕生した日本郵政グループの一員である銀行です。全国に展開する郵便局ネットワークを通じて、幅広い個人のお客さまに金融サービスをご提供する「最も身近で信頼される銀行」を目指しております。

杉山 洋規 氏システムサービス部
部長
杉山 洋規 氏

※ご部署、お役職は2016年当時のものです。

ES/1 NEO CS導入の背景:キャパシティ管理システムの構築

システムサービス部で運行を行うシステム群だけでも、メインフレーム20台、サーバ約1200台あります。システムの継続的な安定運行及びシステム運用の高度化を目指し、ITILをベースに統合運用管理システムの構築を行っています。

統合運用管理システムの一部である、キャパシティ管理システムには、中長期的な観点でリソース利用状況を把握し、問題を分析する機能が求められます。
キャパシティ管理システムの構築にあたり、まずは目指す姿を再定義し、現状とのギャップを埋めるために必要な機能や運用要件を2ヵ月かけて精査しました。要件を満たすパッケージの選定も並行して行い、国内外5社の製品を比較した結果、ES/1の導入を決定しました。ES/1を選定したポイントは次の通りです。

  1. 標準機能で取扱う項目が豊富
  2. 業務実績値の取込みが容易
  3. 金融機関での実績が多数(メインフレームでの実績も評価)
  4. 柔軟にスケールアップ可能な構成を組めること(図1)
  5. 手厚いサポート体制

図1.システム構成と拡張方法の概要
図1.システム構成と拡張方法の概要

ES/1の活用①:システム統計会議の精度向上

3ヵ月毎にシステム統計会議として、各ベンダから分析結果の報告を受け、今後の設備増強などの検討を行っています。しかし、この統計会議は、管理対象項目が少なく、かつ2ヵ月遅れの古い情報を基に議論が行われていたため、タイムリーな情報を得られない状況でした。
ES/1の導入により、管理項目数が約5倍、グラフ数(分析結果)は約3倍と、分析の精度が大幅に向上しました。加えて、日次、月次など、分析結果をタイムリーに確認できるため、前月、前日との比較など状況把握の簡略化、迅速化が実現できました。

ES/1の活用②:ベースラインを利用した分析・評価

業務量の伸びに対して必要な設備量を予測するため、ベースライン管理を実施しています。ベースラインは単一項目のしきい値や傾向分析だけでなく、業務量とシステムの利用状況を結びつけた相関分析により導き出しています。そのベースラインの変化を捉えることで、トラブルの未然防止、業務量に対する設備増強の正しい見直しが可能となりました。(図2)

図2.相関を使ったベースラインの定義
図2.相関を使ったベースラインの定義

ES/1の活用③:統計処理を用いた傾向分析

業務量と必要な設備の関係を把握することが出来れば、統計的な手法を用いた傾向分析や変動要素の気づきに活用出来ます。(図3)

図3.統計処理を用いた傾向分析
図3.統計処理を用いた傾向分析

今後の展開

キャパシティ管理システムは、まずは外部要因の変化が大きいインターネットバンキングシステムから適用しました。今後は、メインフレームや他サーバへも対象を拡大します。次回エンハンスにおいては、メインフレームもオープン系と横串しで管理・評価を進めるべく検討を開始しております。
また、人材育成とキャパシティ管理システムの機能拡張を継続し、「ベンダー主導」から「ゆうちょ主導」のプロアクティブな管理へ転換していきます。

お客様プロフィール

株式会社 ゆうちょ銀行
URL:http://www.jp-bank.japanpost.jp/

※2016年掲載