システムの稼働状況の把握

性能管理にかかる工数の削減

株式会社神戸製鋼所 様

自社製リソース管理システムのブラックボックス化の解消

メインフレーム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO MFシリーズ」導入事例

課題

自作のCPU稼働実績管理システムをメンテナンスできる人員が不足し、ブラックボックス化している
自作システムのメンテナンスに多大な工数が掛かる

効果

自社システムからパッケージに置き換えられたことで、定期的なバージョンアップやリリースアップなどのサポートを受けられ、安心して使用できるようになった
表形式中心の稼働状況レポートがグラフ化されることで、状況の変化や問題点などが容易にわかるようになった
システムの稼働状況が遠隔地にいてもイントラの画面から確認することができるようになった 

株式会社神戸製鋼所について

1905年に創立した弊社は設立100年を超える素材・機械メーカーで、鉄鋼製品が売り上げの約半分を占めております。
 
鉄鋼部門のシステムは24時間365日の安定稼働が求められる大変重要なシステムであり、その運用管理を担当しているのは、弊社のシステム子会社でありますコベルコシステム株式会社です。

 

 

お話を伺った方

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株式会社神戸製鋼所

 

鉄鋼部門 技術統括部
担当部長 システムグループ長 
清水 孝之 氏
ES/1の導入検討のきっかけは、OSのバージョンアップです。
バージョンアップを実施するにあたり、自作の各システムをメンテナンスする必要がありましたが、特に既存のCPU稼働実績管理システムは約30年前に開発されたことから、対応を行える人員が不足しているなどブラックボックス化していました。
 
またメンテナンス自体にも多大な工数が掛かることが判明しており、対策検討が急務となりました。

 

元々所有する4台のメインフレーム機のうち、業務負荷の高い2台にはES/1を導入していました。アプリケーション業務の刷新による業務増加や、セキュリティ対策・J-SOX法対応のためのデータ蓄積に起因して、インフラ資源をより有効活用することで過度の設備増強を回避するためです。

 

ES/1を活用することにより、CPUやDiskなどの資源管理やジョブの稼働状況を調査・精査することで、稼働業務の重要度を把握でき、既存資源を有効活用できるようになりました。
 
このことから分析機能が非常に充実していることと、ES/1が出力するレポートがグラフィックイメージになっており非常に見やすいことから、CPUの稼働実績管理を行っている既存の自社開発システムをES/1に置き換えようという検討が持ち上がりました。

 

そこで実際にES/1が既存システムと置き換え可能か検証してみたところ、全てのデータ収集においてES/1で行えることがわかりました。
 
この結果を受けて、全マシンである4台にES/1を適用拡大し、全マシン同レベルでの性能比較、月報報告を行うことができるようになりました。

 

導入した効果としては大きく2点あります。
 
まず保守面では、自社システムからパッケージに置き換えられたことで、定期的なバージョンアップやリリースアップなどのサポートを受けられ、安心して使用できるようになりました。
今後更なるOSのバージョンアップがあったとしても、必要な対応を自分達で行う範囲がほとんどなくなります。
 
機能面では、これまでの表形式中心の稼働状況レポートがグラフ化されることで、状況の変化や問題点などが容易にわかるようになりました。
 
またPWS(Performance Web Service)を使うことで、システムの稼働状況が遠隔地にいてもイントラの画面から確認することができるようになりました。 

 

今後の展開として、まだ自社開発で行っているセキュリティ(RACF)ログの収集とレポート機能をES/1に全面的に置き換えたい、また障害の未然防止に努め、システムの安定稼働に繋げていきたいと考えております。
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PWSにより遠隔地からシステムの稼働状況を確認

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1ヶ月の稼働状況も一目で把握

2009年掲載
※ご部署、お役職は2009年当時のものです。
会社ロゴなし

社名

株式会社神戸製鋼所

事業内容

鉄鋼アルミ・素形材・溶接・機械・エンジニアリング・建設機械・電力・その他

設立

1911年6月28日

従業員数

連結 38,488人(2023年3月31日現在)
単体 11,368人(2023年3月31日現在、出向者を除く)

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