運用高度化

障害調査

性能分析

株式会社テプコシステムズ 様

エンタープライズシステム運用の可視化で、性能問題を迅速解決!

課題 

  • 原因特定に必要な情報が不足し、問題解決に時間がかかる
  • 本番環境で発生した想定外の性能問題を開発環境で再現できず、調査が困難
  • 本番環境全台にAPMを導入するのはコストが高くなりできなかった

効果 

  • リアルタイムで稼働状況を把握し、問題箇所を迅速に特定できる
  • 稼働しているシステム全体を俯瞰し、健全性を確認、性能低下の予防、早期解決が可能になった
  • アイ・アイ・エムの自社開発製品のため、価格面・機能面で柔軟な対応が可能で、保有システム全台に高度化した監視体制を整える目処が付いた
サーバー台数 数百台、プログラム本数は数十万本の大規模なエンターブライズシステムを運用するテプコシステムズの配電部門では、経年劣化による性能問題が頻発。利用者からの問い合わせ対応や原因特定に多くの時間が割かれ、運用部門や開発部門に大きな負担がかかっていました。
さらに、開発環境だけにAPMツールを導入しても、情報の不足や再現性の欠如により根本的な解決には至らないという課題がありました。

 

 

 

導入背景

当社では、ES/1 Shelty導入以前より開発環境でAPMツールを利用した性能管理を実施していました。
開発テスト段階でAPMツールを利用することで、リリース前に性能問題を一発で特定することができ、一定の効果を感じていました。
 
一方、本番環境においては経年劣化が原因で予想外の性能問題が発生し、システム利用者からのクレーム対応に苦戦していました。状況を確認するための情報収集に時間を要し、原因調査を効率的に実施できておらず、開発環境にだけAPMを導入しても解決できない問題があると感じていました。

 

 

お話を伺った方

テプコシステムズ長谷川様

長谷川 九紫 氏

配電システム事業部
事業部長付

 

 

本番環境へのES/1 Shelty導入

本番環境に新規システムのリリース、リプレースの計画に合わせて段階的に導入し、以下の機能や特長を活用することで課題解決に成功しました。

ES/1 Shelty機能、特長

 
1.リアルタイム監視でシステム全体を俯瞰
  ・運用状況をリアルタイムで可視化、一目で確認可能
  ・ビジネス部門もわかりやすい表示で部門を超え、関係者を繋げる

 

2.迅速な製品対応
  ・脆弱性対応や特殊な運用環境への柔軟なサポート
 
3.バッチシステムの可視化
  ・ジョブネット全体の実行状況や終了時刻を直感的に把握
  ・問題箇所を迅速に特定可能
 
平均応答時間、トランザクション要求件数など他のAPMツールでは取得できなかった情報を取得することができ、ビジネス部門からも喜ばれています。

 

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性能低下の予防、性能問題の早期解決につながる

ユースケース「ローコード開発」

スピード開発を求められるようになり、ローコード開発やノーコード開発を行う機会が増えました。これらの開発手法はコードをほとんど書かないため、性能をマネジメントするのが難しく、スクラッチ開発に比べると性能リスクが高いです。当社では、結合テストの初期段階からES/1 Sheltyを活用し性能の見える化を実施しています。
ES/1 Sheltyから出力される平均応答時間ワーストランキングは、極端にレスポンスが遅延している箇所を特定することができ、そこからドリルダウンして調査を行っています。

 

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ES/1 Shelty 平均応答時間ワーストランキング

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今後の展望

ES/1 Sheltyを通し、開発者とビジネス部門が共通言語を持ち、相互理解を深める環境が整いました。
今後は開発と運用のパラダイムシフトの実現を期待しています。

 

 

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2025年3月掲載

tepsys

社名

株式会社テプコシステムズ

事業内容

コンピュータソフトウェアの開発および保守など

設立

1977年7月

従業員数

1,149人(2024年4月)

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