今回も、Dynatrace Perform 2026がテーマです。
2026年1月26日から1月29日までの4日間、米国ラスベガスでDynatrace最大規模のイベント「Perform 2026」が開催されました。
今回は4回目として、ServiceNowとのパートナーシップ強化についてレポートします 。
※定期更新とは異なるスケジュールで公開しています
1.Dynatrace Perform 2026①:Dynatraceが示す自律型運用への新たな方向性について
2.Dynatrace Perform 2026②:Dynatrace Intelligenceを支える基盤と機能について
3.Dynatrace Perform 2026③:Observabilityは“AIの前提”へ ~ 現地で感じた世界の運用トレンド~
4.Dynatrace Perform 2026④:SNOW×Dynatraceが描く未来
今回のカンファレンスではServiceNow(SNOW)とパートナーシップを強化する言及がされました。
IT運用はこれまで、「障害を検知して復旧する」ことが主な役割であるが、システムが複雑化し、ビジネススピードが加速する中で、“気づいているのに、動けない”運用が限界を迎えていると触れられていました。
DynatraceとServiceNowが共に目指すのは、Signal(兆候)をDecision(判断)とAction(実行)につなぎ、Outcome(成果)を生み出すIT運用です。
動的ベースラインによる異常検知
因果関係・依存関係の自動分析
ビジネス影響の可視化
オーナーやプロセスの明確化
インシデント・変更・問題管理
生成AIによる要約と文脈整理
ガードレール付きの自動化
AIが判断を置き換えるのではなく、人が正しく動くための実行基盤を提供する点が重要です。
現時点においてSNOW × Dynatrace が示すのは、完全自律運用ではなく、AIを正しく使い、人の判断をより価値あるものにする運用モデルであり、両者が共に描く未来はIT運用を「対応」から「経営価値」にすることであると理解しました。
今回のセッションでは、AI活用を本当に意味あるものにするためには、CMDBやService Modelといった「正確な構成・関係性・オーナー情報」が不可欠であるという点も強調されていました。
AIは、単体のメトリクスやログだけでは安全かつ有効に機能しません。
「何が重要なサービスなのか」「誰が責任を持つのか」「どこまで自動化してよいのか」といった運用とビジネスの文脈を理解して初めて、正しい判断支援が可能になります。
その意味で、CMDB / Service Model は単なる管理台帳ではなく、AIが判断を行うための Trust Anchorであると捉えるべきだとあらためて認識しました。Dynatraceが提供する高品質なシグナルと、ServiceNow が管理するService Modelが結びつくことで、AIは初めて“安全に、現実的にIT運用を支援できる存在になるのかと思います。
#81 Dynatrace Perform 2026④:SNOW×Dynatraceが描く未来、は以上となります。
今回でDynatrace Perform 2026の参加レポートは最後となります。
お読みいただきありがとうございました!
※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.330