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Extension Graph/クエリー活用事例

ES/1 NEO MFシリーズ/CSシリーズをお使いのお客様から、よく「こんなグラフをES/1で作って欲しい」というご要望を頂きます。そのような場合には、ES/1 NEO MFシリーズでは「Extension Graph」、ES/1 NEO CSシリーズでは「クエリー」と呼ばれるSQLライクな機能にて、ご要望のカスタマイズグラフを提供させていただいております。
今回は、いままで頂いたご要望の中から、他のお客様にも幅広くご活用いただけそうなグラフをいくつかご紹介させていただきます。

 

1.予測グラフ

こちらのグラフは、月毎のCPU使用率の変動状況と、CPU使用率の予測線をプロットしたグラフです。


【図1:CPU使用率予測グラフ】

通常のグラフではデータの存在しない未来月はグラフに表示できませんが、LOOPという関数を使用し、最終月のデータを複数回使用することで、未来月のプロットを可能としています。
また、CPU使用率以外にも、メモリー使用量やディスクスペースの使用量など、今後のキャパシティ計画の際に役立つグラフとなります。
なお、予測線の傾きは自動では算出できないため、外部ファイルにて傾きの値を明示的に指定する必要があります。こちらの例では毎月3%ずつ増加すると仮定し、下記のように最終月の値に月数×3%ずつ増加する計算にしています。

例)毎月3%の増分とした場合。
0ヶ月後=3 × 0 + 最終月の値
1ヶ月後=3 × 1 + 最終月の値
2ヶ月後=3 × 2 + 最終月の値

 

2.時間別+日平均グラフ

こちらのグラフは、1日のCPU使用率を時系列に並べ、最後に1日平均の値を出力したグラフです。


【図2:時間別+日平均グラフ】

時間帯毎の使用率の変動状況と、1日平均の値を同時に確認することが可能です。
また、PWSでの数値情報やCSV出力した際に、一番最後の行に1日の平均値が出力され、ES/1 NEO MFシリーズの帳票と同じ形式のフォーマットで値を確認する事が可能です。


【図3:数値情報、CSV】

 

3.Top 21~40グラフ

こちらのグラフは、トランザクションのレスポンス時間を長い順に並べて、上位21番目から40番目のみを出力したグラフです。


【図4:レスポンス時間グラフ(TOP 21~40)】

標準のグラフですとTOP nを選択でき、TOP 1 ~ nまでを出力できますが、TOP 50や100など、数が多い場合にはグラフが見辛くなるため、20ずつなど、適度な数に分割してグラフ表示する事で視覚的に見やすいグラフとすることが可能です。

 

4.処理終了時間推移グラフ

こちらのグラフは、夜間処理の開始/終了時刻を日毎に並べたグラフです。


【図5:夜間処理終了時間推移】

夜間処理が想定時間に始まっているか、また想定時間内に終わっているかを確認するグラフです。
業務の曜日特性を把握したり、終了時刻の増加傾向の有無を確認したり、SLAを順守するために役立つグラフとなります。

 

5.分布グラフ

こちらのグラフは、レスポンス時間の分布状況と、累積での割合を示したグラフです。


【図6:レスポンス時間分布グラフ】

レスポンス時間の長いものがないかを確認したり、90%の処理が3秒以内に終っているかを確認したりと、SLAを順守するために役立つグラフとなります。
こちらのグラフはHTTPアクセスログの標準グラフと同形式のものになりますが、それ以外にもMFシリーズではジョブのレスポンス時間やCPU時間、CSシリーズではSAPのトランザクションレスポンス時間の分布状況を確認するためにもお使いいただけます。
また、レスポンス時間以外にも、CPU使用率やメモリ使用率など、リソースの使用率の分布状況を見ることで、各リソースの使用率が高くなっていないか、閾値(例:80%)を超えた件数がどのくらいあったかなどを確認する事も可能です。

 

6.まとめ

以上が、皆様にご活用いただけそうなグラフのご紹介となります。気になるグラフがございましたら、担当SEまでお気軽にご相談いただければと思います。

今回の記事が少しでも皆様のお役に立てますと幸いです。

 

掲載:2020年7月20日

著者プロフィール

津村 良寛

株式会社 アイ・アイ・エム
お客様担当SEとして、製品の構築から活用方法までの一連のサポートを担当
また、お客様環境にて性能問題が発生した際には、製品のアウトプットを利用し、問題解決に向けた調査/提案業務を実施

■経歴
1999年  入社
2000年  製品テストなど、ES/1シリーズの品質管理業務を担当
2006年  セキュリティ製品のお客様サポートを兼務
2012年~ 中部でのお客さまサポートを担当

主にMF/CS製品を利用したシステムリソース情報からの性能管理サポートに従事。
近年は、上記に加えAPM製品を利用したユーザー体感レスポンスやアプリケーション視点での性能管理サポートにも従事。

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