作成者: 山本 太郎|Aug 28, 2026, 12:50:42 AM
1.はじめに
最近、お客様とのお打ち合わせやお問い合わせの中で、AI活用に伴うID管理への関心が急速に高まっています。
これまでID管理の中心は従業員や委託先担当者でした。
しかし、生成AIやAIエージェントの利用拡大により、企業内には大量の非人間ID(Non-Human Identity(NHI))が存在するようになりました。
AIは業務の効率化に大きく貢献する一方で、適切な統制がなければ、新たなセキュリティリスクとなります。
2.AI時代に増加する非人間ID(NHI)
AIエージェント、サービスアカウント、自動化ボットなど、いわゆる非人間ID(Non-Human Identity(NHI))は、24時間稼働し、多くの場合システム間連携を担います。
こうしたNHIは人間より高速に処理できる反面、権限の棚卸しや利用状況の確認が不十分になりやすい特徴があります。
企業は人間だけではなく、NHIが利用するIDを管理対象として定義する必要があります。
3.ゼロトラストとAIエージェント管理
ゼロトラストでは「信頼せず常に検証する」が基本原則です。
利用拡大が進むAIエージェントに対しても例外ではありません。
誰が作成したのか、どの権限を持つのか、どのシステムへ接続するのかを継続的に可視化する必要があります。
AIだから特別扱いするのではなく、人間以上に厳格な統制を適用する考え方が重要です。
4.IGAによるガバナンス強化
IGAはIDライフサイクル管理を実現する重要な仕組みです。
AI利用拡大に伴い、人間の入社、異動、退職だけでなく、AIエージェントの作成、変更、廃止についても管理・統制が必要になりますが、IGAを採用することで、定期的なアクセスレビューや承認ワークフローの実施が可能になり、最小権限を維持しやすくするとともに、誰が何の権限を保有しているのかを説明できる体制が構築できます。
5.PAMによる特権管理
攻撃者の多くは管理者権限の獲得を狙います。
人間やAIエージェントが高い権限を利用できる場合、その資格情報の保護は極めて重要です。
特権管理を担うPAMは、利用者の厳格な本人確認、対象システムやリソースの特権IDの厳格な保管、利用承認、パスワードローテーション、操作記録を実現します。
Just-In-Timeアクセスを利用することで、必要な時だけ権限を付与し、特権利用時のリスクを最小化させます。
6.最後に
AIの普及は企業に大きな成長機会をもたらします。
しかし管理されていないAIエージェントはセキュリティ上の大きなリスクになります。
レポートではIGA、PAMが重要になることを記載しましたが、弊社ではIGA、PAMともにグローバルリーダーの商材(IGA:SailPoint、PAM:Delinea Secret Server)を取り扱っており、販売だけでなく、構築・保守まで一貫して対応しております。
本件に関して、ご関心をお持ちでございましたら弊社までご連絡ください。
商談はもちろん、商談前の情報収集や意見交換についても、喜んで対応させていただきます。