ES/1 Shelty Tips

#46 .NET環境の強化

作成者: IIM Sheltyサポートチーム|Jul 31, 2025 11:01:00 PM

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、ES/1 Shelty担当の飯田です。
.NETアプリケーションをご利用のお客様向けに、新たに以下の2つの機能を追加いたしました。これにより、より詳細なトランザクション分析が可能になります。
 

.NETアプリケーションでもSQLバインド値の取得が可能に!

V2.9.0までのES/1 Sheltyでは、JavaアプリケーションにおいてSQLバインド値の取得に対応しておりましたが、このたびリリースされたV3.0.0より、.NETアプリケーションでも同様の対応が可能となりました。
SQL実行時のパラメータ情報(バインド値)を可視化することで、トランザクションの問題解析やパフォーマンスチューニングがより効率的に行えます。
 

オプションをONにすることで即時に可視化が可能

「SQLバインド変数」オプションをONにしたあと、DBアクセスを含む操作を実施するだけでバインド変数の中身をすぐに確認できます。
 

使用方法

  • モジュールバージョン管理画面(AGTCNF02)でバージョンを 3.0.0 に更新
  • Agent導入画面(DPLAGT01)で「SQLバインド変数」オプションを有効化
  • エージェントのバージョンアップ後、アプリケーションを起動し、DBアクセスを含む操作を実施
  • 「SQL詳細」画面にて、バインド変数名と値を確認可能
 

 

 

.NET Oracle19cに対応、トランザクション情報の取得が可能に!

.NETアプリケーションで利用されるデータベースとしてはSQL Serverが主流ですが、信頼性の高さや柔軟な機能を求めてOracleを選択されるお客様も多くいらっしゃいます。こうしたOracleをご利用のお客様に向けて、ES/1 Sheltyでは新機能をご提供いたします。
このたび、Oracle 19cを使用した.NETアプリケーションにおいて、トランザクション情報の取得が可能となりました。これにより、Oracle環境でもアプリケーションのトランザクション状況を可視化・分析できるようになり、運用管理の効率化や障害対応の迅速化に貢献します。
 

Oracle環境でのトランザクション調査の課題

Oracle環境では、複雑な処理や高負荷なトランザクションが発生することもあり、処理の流れやDBアクセスの状況を正確に把握することが重要です。
 
従来は以下の課題がありました。
  • アプリケーションログの解析に時間がかかる
  • トランザクションの流れが見えづらく、原因特定が困難
  • ベンダーへの調査依頼が必要になるケースもある
 

Oracle環境でもトランザクションを可視化!

今回の機能追加により、Oracle19cに接続する.NETアプリケーションのトランザクション情報を自動で取得・表示できるようになりました。特別な設定は不要で、エージェントのバージョンアップ後にアプリケーションを起動し、DBアクセスを含む操作を実施するだけで、トランザクション情報が可視化されます。この機会にぜひ新機能をお試しください。
 

 

 

最後に

今回のV3.0.0では、.NET環境における性能管理とトランザクション分析の精度を大幅に向上させる機能を追加しました。
 
SQLバインド値の取得により、パフォーマンスチューニングや問題解析がより効率的に行えるようになり、また、Oracle19c環境でのトランザクション情報の可視化により、複雑な処理の流れも把握しやすくなりました。
 
これらの強化により、.NETアプリケーションの運用管理の効率化、障害対応の迅速化、そして安定稼働への貢献が期待できます。
ぜひ新機能をご活用いただき、より快適なシステム運用を実現してください。