こんにちは、ES/1 Shelty担当の乾です。
今回はV3.0.0から、.NET 8の性能情報を収集できるようになりましたので、ご紹介します。
今までの.NETのデータ収集
ES/1 Sheltyでは以前より.NET Frameworkの性能情報やトランザクションの情報を取得することができました。またV2.9.0では、.NET 8のトランザクションの情報の収集に対応しました。今回のV3.0.0では、.NET 8の性能情報を収集できるようになりました。
ES/1 Sheltyで収集する.NETの性能情報
.NET 8の性能情報として、主に以下の項目を可視化し、Agentを導入した.NETのアプリケーションプールのパフォーマンスを評価することができます。
-
プロセスのメモリ量
-
G2のGC回数
-
スレッドプールのスレッド数
-
モニターロックの競合数
-
スレッドプールの作業項目数
-
GC停止時間
NETの性能情報は、.NETで開発されたサービスを運用するためにとても有益な指標です。
例えばアプリのレスポンスに遅延が発生した際、プロセスのメモリ量やスレッドプールのスレッド数が大幅に上昇する可能性があります。この2つの数値が上限に達していた場合、レスポンス遅延が生じた要因がリソース不足だと推測が可能です。
.NET 8の性能情報をES/1 Sheltyで可視化
.NET 8の性能情報は統合ダッシュボード(INTDASH1)やデータエクスプローラー(DATAEXP1)で詳しく見ることができます。ただし、V3.0.0ではサーバー詳細(MONSRV02)および分析機能(DOTNIST01)には対応していないため、ご注意ください。
また統合ダッシュボードでは、トランザクション件数と.NETの性能情報を並べて表示することができます。これにより、業務量とサービスの状態との関連性を可視化できるため、日々のキャパシティ管理やサービス運用に役立てることができます。
なお、.NET 8 の性能情報を収集するためには、AgentをV3.0.0にアップデートする必要があります。
最後に
今回は.NET 8の性能情報がES/1 Sheltyで収集できることを紹介いたしました。.NET 8の性能情報を収集することによって、.NET 8 で開発されたサービスの安定運用に役立てることができます。.NETについて何か気になる点がございましたら、担当SEまでご連絡ください。
ES/1 Sheltyではシステム運用の効率化・安定化に向けて、今後も取得可能なデータ項目の追加を積極的に行っています。ぜひご利用いただけますと幸いです。