ES/1 Shelty Tips

#54 Webアプリケーションのシナリオ監視ができるようになりました

作成者: IIM Sheltyサポートチーム|Nov 30, 2025 11:02:00 PM

 

 

 

 

 

 

こんにちは。ES/1 Shelty担当の乾です。
今回はV3.1.0から、Webアプリケーションのシナリオ監視ができるようになりましたのでご紹介します。

Webアプリケーションのシナリオ監視とは?

ユーザーがWebサイト上で行う一連の操作(ログイン、検索、購入など)のことをWebシナリオと呼びます。ITシステムを運用する際、Webサイト上で行う一連の操作にエラーが発生すると、ユーザー体験に悪影響を及ぼす可能性があります。
 
単純なHTTP監視では、特定ページの接続確認しかできず、「ログイン」「検索」「購入」など一連の操作が本当に正常に行えるかは分かりません。そのため実際にシステムを運用する際には、Webシナリオが正常に動作するかどうかを定期的に監視する必要があります。

V3.1.0では、Playwrightのレポートのデータ取り込みに対応し、Webアプリケーションのシナリオが正常に動作するかを監視できるようになりました。Webアプリケーションのシナリオごとの実行結果や実行時間の可視化が行えます。

 

Playwrightとは?

Playwrightは、Microsoft社が開発した最新のブラウザ操作・自動テスト・監視用フレームワークです。
「実ユーザーの代わりに操作を行うロボットブラウザ」として機能し、ユーザー視点での正常性確認を可能にします。

またログイン処理に何秒かかったか等、シナリオ単位での処理時間を計測できます。Webシナリオの監視をするにあたって、Playwrightは非常に有用なツールです。
 
ES/1 Sheltyでは、Playwrightが出力するレポートデータを取り込むことで、Webアプリケーションのシナリオ監視が行えるようになりました。

 

ES/1 Sheltyで行うシナリオ監視

ES/1 SheltyではPlaywrightのレポートから以下の項目を取得します。

  • プロジェクト名
  • テスト名
  • テスト結果
  • テストの実行時間(ミリ秒)
  • リトライ回数(数)

 

テスト結果や、テストの実行時間等、取得したデータはリストビュー(LISTVW01)と呼ばれる画面で一覧できます。
テスト結果でフィルターをかけたり、実行時間の遅い順に並べ替えたりできるため、失敗したテストや処理時間の長い結果をすぐに特定できます。

 

 
ES/1 SheltyのWebAPIを利用することで、Playwrightの出力結果をCSV形式で出力し、そのデータをもとにレポートの分析や集計を行うことが可能です

 

データ取得条件

Playwrightの実行時に、IIMが提供するレポート出力用の設定ファイルを指定することで、Playwrightのレポートデータを取り込めるようになります。

前提として、Node.jsやPlaywrightプロジェクトなど、テストを正常に実行できる環境を事前に準備しておく必要があります。なお対象環境はWindowsのため、その点にご留意ください。

 

最後に

今回は、V3.1.0で追加されたWebアプリケーションのシナリオ監視機能についてご紹介しました。シナリオ監視に関するご質問やご興味がございましたら、どうぞお気軽に担当SEまでご連絡ください。
 
ES/1 Sheltyは、お客様のシステム運用の効率化と安定化に向けて、今後も積極的な機能拡張を行ってまいります。ぜひ、ご活用いただけますと幸いです。
 

 

 
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