ES/1 Shelty Tips

#55 JP1/AJS3ログ対応の強化

作成者: IIM Sheltyサポートチーム|Nov 30, 2025 11:02:59 PM

 

 

 

 
こんにちは。ES/1 Shelty担当の飯田です。
JP1/AJS3関連のログ表示や稼働状況の確認を、より快適にするための機能強化が2点リリースされました。
現場で「これが欲しかった!」という声が聞こえてきそうなアップデート内容をご紹介します。

 

SJISのJP1/AJS3ログに対応

まずは、1点目のSJIS形式のJP1/AJS3ログの文字化け解消についてご紹介します。

 

これまでの課題

JP1/AJS3のスケジューラログをWindows環境で出力する場合、ログの文字コードはShift JIS(SJIS)形式になります。
このSJIS形式のログをES/1 Sheltyに取り込んで表示すると、日本語で定義されたジョブ名やジョブネット名が文字化けしてしまい、運用担当者がジョブスケジュールマップを確認する際に大きな支障となっていました。
特に、ジョブ名に意味を持たせて運用している現場では、文字化けによってジョブの識別が困難になり、トラブル対応や履歴確認に時間がかかるという声も多く寄せられていました。

 

今回の改善内容

この課題を解決するために、ES/1 SheltyではSJIS形式のJP1/AJS3ログをUTF-8に自動変換してから取り込む機能を実装しました。
これにより、Windows版JP1/AJS3のログでも、日本語のジョブ名・ジョブネット名が正しく表示されるようになり、可読性が大幅に向上します。
ES/1 SheltyのUI上で、これまで「???」や「文字化け」で表示されていた部分が、本来の意味を持った日本語で明確に表示されるようになることで、ログの確認作業が格段に効率化されます。

 

導入方法

ES/1 Sheltyのモジュールバージョン管理(AGTCNF02)画面にて、対象Agent(Telegraf)のバージョンをV3.1.0に更新してください。設定変更や特別な操作は不要で、バージョンアップのみでSJIS→UTF-8の自動変換機能が適用されます。
 

導入効果と活用シーン

  • ジョブ名・ジョブネット名が正しく表示されることで、内容が直感的に理解できる
  • トラブル発生時のログ解析がスムーズになり、対応時間を短縮できる
  • 運用報告書作成時に正確なジョブ情報の引用が可能になる
  • 新人教育や引き継ぎ時にも、可読性が高いため理解が早い
 
ES/1 Sheltyを活用したJP1/AJS3ログ運用において、正確な情報把握を可能とするアップデートです。SJISログ対応は単なる文字コード変換にとどまらず、運用現場の作業効率と品質をさらに高めます。ぜひこの機能を活用し、ES/1 Sheltyにおけるログ管理をスムーズで信頼性の高いものにしてください。

 

 

 

リストビューに「AJS ジョブネット稼働状況」「AJS ジョブ稼働状況」を追加

続いて、ジョブ稼働状況を表形式で把握できるよう、リストビューに2つのカテゴリを追加したアップデートについてご紹介します。

 

これまでの課題

JP1/AJS3のジョブ稼働状況を確認するには、V3.0.0までのES/1 Sheltyではジョブスケジュールマップのみを提供していました。視覚的には便利な一方で、複数ジョブの状態を表形式で比較したり、数値で把握するには不向きでした。

 

今回の改善内容

ES/1 Sheltyのリストビューに、以下の2つのカテゴリを新たに追加しました。これによりジョブスケジュールマップだけでは把握しづらかった稼働状況を、表形式で表示できるようになります。

 

  • AJS ジョブネット稼働状況
  • AJS ジョブ稼働状況

 

新機能のメリット

  • 複数ジョブの稼働状況を一括で確認可能になる
  • 稼働中/未稼働/異常などの状態を数値で把握できる

 

使用方法

1.左メニューより「トップページ」→「リストビュー」を選択します
2.「カテゴリ」セレクターから「AJS ジョブネット稼働状況」または「AJS ジョブ稼働状況」を選択
3.「システム名」セレクターで対象システムを選択
4.表形式でジョブの稼働状況が表示されます

導入効果と活用シーン

  • 定期的なジョブ稼働チェックを効率化できる
  • 異常検知や遅延の早期発見に役立つ
  • 運用報告書作成にも活用できる
 
この機能追加により、ES/1 Sheltyでは従来のジョブスケジュールマップだけでは把握しづらかったジョブの稼働状況を、表形式で効率的に確認できるようになりました。視覚的なマップ表示に加えて、数値での比較や分析が可能になったことで、運用現場での状況把握が格段にスピードアップします。
 

 

最後に

ES/1 SheltyはJP1/AJS3ログの取り込みにおいて、現場で使いやすい運用支援ツールへと進化しました。
従来のジョブスケジュールマップでは難しかった、全体状況を表形式や数値で確認できる機能が加わり、ジョブの状態をより簡単に把握できます。さらに、SJISログ対応により、日本語のジョブ名が正しく表示されることで、日々の運用における小さなストレスを解消し、作業効率の向上にもつながります。
今後もES/1 Sheltyは、運用担当者の「こうだったらいいのに」を形にしていきます。ぜひ今回のアップデートをご活用いただき、運用の質とスピードをさらに高める一歩としてお役立てください。ご不明点や社内展開に向けたサポートが必要な場合は、いつでもご相談ください!
 

 

 
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