オブザーバビリティ

運用高度化

顧客体験向上

ANAシステムズ株式会社 様

ブランドを守る「攻めの運用」
UX指標のリアルタイムモニタリング

サービス品質を向上し、ビジネス革新を加速させるオブザーバビリティプラットフォーム「Dynatrace」導入事例

課題 

・ システムの分散化により、障害時の影響範囲や原因の特定が困難
・ 個別監視では予兆検知が難しく、対応が後手に回っていた
・ 顧客情報が分散し、現場での対応に時間と手間がかかっていた

効果 

・ 全体の依存関係を可視化し、障害の予兆検知と迅速な対応を実現
・ 予兆検知とプロアクティブな対応により、安定したサービス提供を実現
・ 情報統合とシステム監視により、現場対応の質とスピードを両立 

お話を伺った方

ANASystems_鈴木様

ANAシステムズ株式会社

執行役員
鈴木 敦之 氏

背景

ANAシステムズでは、航空事業の安全・信頼を支えるためのIT運用の高度化と、顧客体験(CX)の向上を両立するため、品質・コスト・人材の課題を克服する運用イノベーションに取り組んでいます。
CX基盤の構築やマイクロサービス化、統合監視の導入などを通じて、ITと人の力を融合させた「DX×人」の思想を実現されております。
これらの取り組みを通じて、運用現場の効率化とビジネス価値の創出を目指しています。

 

導入経緯

2016年のシステム障害を教訓に運用品質の向上を図ってきましたが、クラウド化やマイクロサービス化による構成の複雑化に伴い、障害時の影響把握の困難さや運用の属人化が新たな課題となりました。
これらを解消するため、個別最適化されていた従来の監視体制を見直し、サービス間の複雑な依存関係をリアルタイムで可視化できる「Dynatrace」を導入することで、障害発生時の迅速な影響把握と根本原因の特定が可能な環境を整備しました。
これにより、複雑なシステム環境下においても、特定の担当者に依存することなく安定したサービス品質を維持し続けられる、持続可能な次世代運用モデルの確立を図っています。
anasystems_1
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マイクロサービスを含めた相互依存関係の可視化

従来の運用では、システム単位での個別監視が中心であり、障害が発生してから対応する「守りの運用」が主流でした。
しかし、マイクロサービス化やクラウド活用が進む中で、障害の兆候を事前に捉え、業務影響を最小限に抑える「攻めの運用」への転換が求められるようになりました。
まずは、マイクロサービス間の通信経路・依存関係・処理の流れといった相互依存関係を可視化し、次に周辺システムとのつながりも可視化することで、通常時のサービス挙動や負荷だけでなく、レスポンス遅延やエラーを発生時に、影響範囲や障害の発生源をProblem通知で即座に検知することができます。
また、通常の状態を把握することで、障害の予兆にも気づくことができます。
上記のような状態を誰でも判断できるように、ダッシュボードを用いて可視化することで、迅速な対応と業務影響の最小化を実現しています。
サービス間のつながりを自動でマッピングし、障害の発生源や影響範囲をProblem通知で即座に検知したり、現在の状態を誰でも判断できるように可視化することで、迅速な対応と業務影響の最小化を実現しています。
ANASystems_Yダッシュボード画面
ANASystems_Yダッシュボード画面

信頼を繋ぐWebサイト健全性の可視化

また、ユーザー体験に直結するサービスでは、遅延や停止がブランドへの信頼に直結するため、リアルタイムでの予兆検知と迅速な対応が不可欠です。
Dynatraceは、フロントエンドに関するパフォーマンスも常時モニタリングし、異常の兆候をリアルタイムで検知が可能です。
特に重要な指標である「予約完了」等のユーザー体験についても、画面描画速度やレイアウトの安定性を、バックエンド側処理と合わせて可視化することで、運用担当者の判断を支援し、プロアクティブな対応を可能にしています。
 
ANASystems_予約完了パフォーマンス分析
ANASystems_予約完了パフォーマンス分析

システム統合と遅延検知で挑むCX向上

空港や機内などの現場では、スタッフが複数のシステムを横断して情報を探す必要があり、対応に時間がかかることが課題でした。
さらに、顧客対応の引き継ぎはメールやメモなど人手に依存しており、情報が断絶し、お客様に同じ説明を繰り返す場面も多く、満足度の低下に繋がっていました。
こうした課題に対し、ANAシステムズ様ではCX基盤を構築し、予約・搭乗・会員情報などのお客様に関わる情報を統合しています。
また、Dynatraceでダッシュボードを整備し、ユーザ体感に関する情報の取得とその情報をトレースとも連携させて影響範囲の特定、現場での操作遅延や障害の兆候を即座に検知できるように進めています。
これにより、現場の   運用負荷を軽減し、顧客対応の品質向上に向けた環境づくりを取り組んでいます。

 

 

 

 

2026/07
※インタビュー内容、役職、所属は取材当時のものです。
ANAシステムズ様_logo

社名

ANAシステムズ株式会社

事業内容

情報・通信業

設立

2013年4月(株式会社ANAコミュニケーションズと全日空システム企画株式会社の合併により設立。)

従業員数

1,027名(2026年4月1日現在)

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