コスト削減

費用をかけずにレスポンス問題を解決

VMwareシステムの可視化により、メモリの逼迫を発見 ゲストOSの異動により、コストをかけずに性能を改善

オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例

きっかけ

VMwareでレスポンス悪化が発生

サーバーの集約および運用コストの削減を目的として、VMwareサーバーを10台導入しました。
 
本番稼働後しばらくすると、グループ会社の給与計算を行うESXホストにおいて、レスポンスの悪化が発生しました。
 
原因を分析するべく、導入ベンダーにESXホストの性能データを提出するよう要求しましたが、なかなか報告がありませんでした。

 

 

システム部門の対応

VMware基本機能では解決できず

そこで、VMwareのマネージャー機能であるVirtualCenterを利用して、自社で性能データを入手しようとしました。
 
しかし、VirtualCenterは5日を過ぎた性能データを自動でサマライズしてしまうため、システムの傾向把握や問題分析には不向きで問題は解決できませんでした。

 

 

IIMによる性能評価

リソース使用状況の可視化

問題分析が行き詰ってしまったため、IIMに分析のご依頼をいただきました。

 

まずはES/1のCS-VMwareオプションを導入して、ゲストOS毎のCPU、メモリ、I/O、ネットワークの使用状況を可視化しました。

その結果、問題が発生しているESXホストに、メモリの逼迫が見受けられました。
cost_12_01-1
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(グラフ1:メモリの逼迫)

スワップの発生が判明

さらに詳しくメモリの稼働状況を確認したところ、ゲストOS「KYUYO_C」、「KYUYO_D」、「KYUYO_E」でスワップが発生していることと、メモリが高負荷時に起こりうるバルーンも発生していることが分かりました。
 
つまり、上記3つのゲストOSにおけるメモリの逼迫が深刻であるということを示しています。
 
cost_12_02-1
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(グラフ2:3つのゲストOSにおけるスワップの発生)

システム部門のご判断

ゲストOSを他のESXホストへ稼働

他のESXホストの稼働状況を確認した上で、リソース、特にメモリに余裕がある他のESXホストに、スワップが発生していた上記3つのゲストOSを移動することで、問題の解決を図りました。

 

 

結論

コストをかけずに性能問題を解決

3つのゲストOSを移動させた結果、メモリの使用率が約60%に低下し、性能問題を解決することができました。
 
また、移動先のESXホストについても、メモリの使用率は約80%と余裕がある状態で、問題なく稼働しています。
cost_12_03-1
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(グラフ3:移動した後のメモリ使用率)

cost_12_04-1
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(グラフ4:移動した先のESXホストのメモリ使用率)

コストを一切かけずに性能問題を解決できたことを非常に評価いただきました。

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