ES/1 Shelty Tips

#61 Shelty Managerのステータス異常がUI画面上で通知されます

作成者: IIM Sheltyサポートチーム|Dec 21, 2025 11:01:00 PM
 

 

こんにちは。ES/1 Shelty担当の牛嶋です。
今回は、V3.1.0でリリースされたShelty Managerのステータス異常をUI画面上に表示する機能についてご紹介します。

 

Shelty Managerのステータス異常をUI画面上に表示

  1. V3.1.0にバージョンアップすると、Shelty Managerのステータスに異常が発生した場合、画面の右上ヘッダー部分にステータス異常を知らせるアイコンが表示されるようになりました。

  2.  

 

ヘッダー部は常に表示されるため、ES/1 Sheltyのどの画面からでもShelty Managerのステータス異常を認識することができるようになります。

 

 

ステータス異常の判定基準

Shelty Managerのステータス異常とは、以下のいずれかの場合を指します。
 
①データ領域のファイルシステムの使用率が警告レベル(80%)や重大レベル(95%)に達している
②ルート領域のファイルシステムの使用率が警告レベル(90%)や重大レベル(95%)に達している
③Shelty Managerの関連サービスが停止している
④InfluxDBの総シリーズ数が警告レベル(150,000)や重大レベル(300,000)に達している ※閾値は変更可能
 
いずれもShelty Managerの運用において注意、必要により対処すべき状態です。
異常を示すアイコンが表示された場合、adminユーザであればアイコンにマウスオーバーして表示される内容から「Shelty状態監視(CHKMON01)」画面へ遷移することができます。

 

 

     

Shelty状態監視(CHKMON01)」では、Shelty Managerのステータス異常の詳細を認識することができます。
上記画面では、ファイルシステムの使用状況にWARNが出ていることがわかります。
特にルート領域のファイルシステムの使用率が95%近くとなっているため、100%に達する前にルート領域の空き容量を確保するという対処が必要と認識できます。


ステータス異常検知と対応イメージ

Shelty Managerがステータス異常となった場合の検知と対応のイメージは以下の通りです。

 

 

 

本機能開発の背景

  1. ES/1 Sheltyをご利用いただく中で、Shelty Managerのサービスが起動していない、ファイルシステムの使用率が100%に達するなど、運用に影響を及ぼす事象が発生することがありました。
    状態監視通知(NOTICEST)の設定により、Shelty Managerのステータス異常をメールやSNMPで通知することは可能です。しかし、通知先しか異常を認識できない、通知先が未設定で異常の把握が遅れるといった課題がありました。
    そこで、ES/1 Sheltyを閲覧するすべてのユーザーがShelty Managerのステータス異常に気付けるようにするため、本機能を開発しました。

 

適用方法

  1. バージョンアップにて自動適用

本機能は V3.1.0へのバージョンアップで自動的に適用されます。機能をONにするための追加設定は不要です。
なお、InfluxDBの総シリーズ数については、環境によって影響する数が異なるため、必要に応じて 閾値の変更が可能です。

 

 

  1. 閾値変更(InfluxDBシリーズ数の監視閾値変更方法)

  2. Shelty Managerにログインし、以下のファイルの内容を編集します。

    ファイル: /opt/iim/shelty/etc/conf.d/mgrmonitor.properties

    このファイルには、以下のようにInfluxDBシリーズ数の閾値がコメント行で記述されています。

    #influxdb.series.threshold.warn=150000
    #influxdb.series.threshold.critical=300000

    ~.warn 行が警告レベル、~.critical 行が重大レベルの閾値となります。
    閾値変更時には編集する際には、行頭の「#」を削除し、「=」の後に設定値を記述します。設定値は1以上の整数で、かつwarnよりcriticalの値が大きくなるように指定してください。
    例えば警告と重大の閾値をそれぞれ2倍にするには以下のように変更します。

    influxdb.series.threshold.warn=300000
    influxdb.series.threshold.critical=600000

 

最後に

Shelty Managerに何か異常があった場合にはその原因に応じた対処が必要です。
どの画面からでもステータスの異常を検知することができる本機能によって、これまで以上にステータス異常の早期検知と対処が可能になります。
今後もES/1 Shelty では、現場の課題やご要望をもとに機能改善と拡充を進めてまいります。
ご質問がございましたらお気軽に弊社の担当SEまでご連絡ください。

 

 

 
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