2025.12.22

#61 Shelty Managerのステータス異常がUI画面上で通知されます

 

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    こんにちは。ES/1 Shelty担当の牛嶋です。
    今回は、V3.1.0でリリースされたShelty Managerのステータス異常をUI画面上に表示する機能についてご紹介します。

     

    Shelty Managerのステータス異常をUI画面上に表示

    1. V3.1.0にバージョンアップすると、Shelty Managerのステータスに異常が発生した場合、画面の右上ヘッダー部分にステータス異常を知らせるアイコンが表示されるようになりました。

    2.  
    61_1
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    ステータス異常を示すアイコン表示

     

    ヘッダー部は常に表示されるため、ES/1 Sheltyのどの画面からでもShelty Managerのステータス異常を認識することができるようになります。

     

     

    ステータス異常の判定基準

    Shelty Managerのステータス異常とは、以下のいずれかの場合を指します。
     
    ①データ領域のファイルシステムの使用率が警告レベル(80%)や重大レベル(95%)に達している
    ②ルート領域のファイルシステムの使用率が警告レベル(90%)や重大レベル(95%)に達している
    ③Shelty Managerの関連サービスが停止している
    ④InfluxDBの総シリーズ数が警告レベル(150,000)や重大レベル(300,000)に達している ※閾値は変更可能
     
    いずれもShelty Managerの運用において注意、必要により対処すべき状態です。
    異常を示すアイコンが表示された場合、adminユーザであればアイコンにマウスオーバーして表示される内容から「Shelty状態監視(CHKMON01)」画面へ遷移することができます。

     

    61_2
    61_2

    ステータス異常アイコンからの画面遷移

     

         

    Shelty状態監視(CHKMON01)」では、Shelty Managerのステータス異常の詳細を認識することができます。
    上記画面では、ファイルシステムの使用状況にWARNが出ていることがわかります。
    特にルート領域のファイルシステムの使用率が95%近くとなっているため、100%に達する前にルート領域の空き容量を確保するという対処が必要と認識できます。


    ステータス異常検知と対応イメージ

    Shelty Managerがステータス異常となった場合の検知と対応のイメージは以下の通りです。

     

    #61_3
    #61_3

    ステータス異常の検知と対応のイメージ

     

     

    本機能開発の背景

    1. ES/1 Sheltyをご利用いただく中で、Shelty Managerのサービスが起動していない、ファイルシステムの使用率が100%に達するなど、運用に影響を及ぼす事象が発生することがありました。
      状態監視通知(NOTICEST)の設定により、Shelty Managerのステータス異常をメールやSNMPで通知することは可能です。しかし、通知先しか異常を認識できない、通知先が未設定で異常の把握が遅れるといった課題がありました。
      そこで、ES/1 Sheltyを閲覧するすべてのユーザーがShelty Managerのステータス異常に気付けるようにするため、本機能を開発しました。

     

    適用方法

    1. バージョンアップにて自動適用

    本機能は V3.1.0へのバージョンアップで自動的に適用されます。機能をONにするための追加設定は不要です。
    なお、InfluxDBの総シリーズ数については、環境によって影響する数が異なるため、必要に応じて 閾値の変更が可能です。

     

     

    1. 閾値変更(InfluxDBシリーズ数の監視閾値変更方法)

    2. Shelty Managerにログインし、以下のファイルの内容を編集します。

      ファイル: /opt/iim/shelty/etc/conf.d/mgrmonitor.properties

      このファイルには、以下のようにInfluxDBシリーズ数の閾値がコメント行で記述されています。

      #influxdb.series.threshold.warn=150000
      #influxdb.series.threshold.critical=300000

      ~.warn 行が警告レベル、~.critical 行が重大レベルの閾値となります。
      閾値変更時には編集する際には、行頭の「#」を削除し、「=」の後に設定値を記述します。設定値は1以上の整数で、かつwarnよりcriticalの値が大きくなるように指定してください。
      例えば警告と重大の閾値をそれぞれ2倍にするには以下のように変更します。

      influxdb.series.threshold.warn=300000
      influxdb.series.threshold.critical=600000

     

    最後に

    Shelty Managerに何か異常があった場合にはその原因に応じた対処が必要です。
    どの画面からでもステータスの異常を検知することができる本機能によって、これまで以上にステータス異常の早期検知と対処が可能になります。
    今後もES/1 Shelty では、現場の課題やご要望をもとに機能改善と拡充を進めてまいります。
    ご質問がございましたらお気軽に弊社の担当SEまでご連絡ください。

     

     


     
    本文中に記載されている製品名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。 

     

    執筆者

    T.U. 

    営業技術本部 カスタマーサクセス統括部 ES/1技術サービス部 担当課長

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