2022.10.17

#12 監視モードの違い

目次

開く

     

    皆さまはじめまして、IIMサポートチームです。 

    このブログではDynatraceのTips等、
    気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信していきます。 

     

    今回は  監視モードの違い をテーマとした内容です。

     

    *文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
     例)ServiceHost など

    *青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています

     

     

    Dynatraceの監視レイヤーと監視モード

    Dynatraceの監視モードには以下2つがございます。

    • Full Stack

    • Infrastructure


    これらの違いは、どこまで可視化するかということです。

    そもそもDynatraceはフルスタック監視をコンセプトとしています。
    それは、以下図にあるように、基盤となるData Center からユーザーのタッチポイントとなるApplication レイヤーまでを単一のOneAgent でデータ取得が行えるというものです。

     

     

    Dynatracetips#12_1
    Dynatracetips#12_1

    #12-Dynatraceレイヤーと主な用途

     

     Infrastructure モードでは、上記のようなデータ取得する範囲を、

    ServiceApplication を除いた範囲に限定しています。

    ServiceApplication についてはこちらをご参照ください。

     


    Full stackモードと Infrastructureモード

    それぞれの監視モードについて説明をします。

     

    Full stack モード

    基盤からコードレベルの情報まで全て可視化します。
    アプリケーション上で実行されるWebリクエストに関する詳細情報を
    可視化したい場合は、Full stack モードで導入する必要があります。

    Host unit ライセンスの消費は、
    対象サーバーの搭載メモリが16GBの場合、1unit 消費します。

     

    Infrastructure モード

    基盤からプロセスまでのインフラに関する情報に限定して可視化します。
    バッチサーバーのように、オンライン処理に使用されないサーバーなどの
    可視化範囲を限定しても問題ない場合にInfrastructure モードで導入します。

    Host unit ライセンスの消費は、Full stack とは異なり、×0.3 となりますので、
    対象サーバーの搭載メモリが16GBの場合、1×0.3=0.3unit 消費します。


     
    Dynatracetips#12_2
    Dynatracetips#12_2

    #12-監視モードの違いと説明

     
     

    監視モードの設定(インストール時)

    監視モードの指定は、インストール時に
    インストールパラメータを指定することで行います。

    インストールパラメータを指定せずにインストールする場合は、
    デフォルトのFull stack モードになります。

    Windows、Linuxともにパラメータは同一です。

    Infrastructure モード:--set-infra-only= true
    Full stack モード   :指定しない or --set-infra-only= false

     


    Infrastructure モードとするパラメータサンプル:

    Dynatrace-OneAgent-Linux.sh --set-infra-only=true


     

     

    監視モードの設定(インストール後)

    監視モードはインストール後に変更することも可能です。

     

    Infrastructure モード → Full stack モード
     変更後、監視対象のミドルウェア再起動後にトランザクションが実行されると、
     Service(Webリクエストやコードレベルのデータ)レイヤーの
    データ収集が開始されます。

     

    Full stack モード → Infrastructure モード
     変更後からService レイヤーのデータは収集されなくなります。

     

    UI上での変更手順

    1. 左のメニューから [Infrastructure] > [Hosts] > [<対象のHost名>] をクリックします。

     

    Dynatracetips#12_3
    Dynatracetips#12_3

    #12-監視モード変更手順 1

     

    2. 右上の三点リーダーから [Settings] をクリックします。

     

    Dynatracetips#12_4
    Dynatracetips#12_4

    #12-監視モード変更手順 2

     

    3.  [Host monitoring] > [Monitoring Mode] > [<任意の監視モードを選択>] することで、変更が完了します。

     

    Dynatracetips#12_5
    Dynatracetips#12_5

    #12-監視モード変更手順 3

     

    コマンド実行による変更手順

    OneAgent を導入しているサーバーにて、コマンド実行することで変更する方法もございます。
    以下のコマンドを実行することでInfrastructure モードに変更となります。

     

    • Linux or AIX:

      ./oneagentctl --set-infra-only=true

    • Windows:

      .\oneagentctl.exe --set-infra-only=true

    *oneagentctl 使用すると様々な設定変更を行うことが可能です。
     詳細は関連リンクの Dynatrace |OneAgent configuration via command-line interface | infrastructure-monitoring をご参照ください。

     

     

    関連リンク:  

    Dynatrace |OneAgent configuration via command-line interface | infrastructure-monitoring

    Dynatrace| Customize OneAgent installation on Linux

    Dynatrace | Customize OneAgent installation on Windows

    Dynatrace | Infrastructure Monitoring mode

    Dynatrace Blog | What is full-stack observability?

     

     

    #12 監視モードの違い については、以上となります。 
    お読みいただきありがとうございました! 


     


     

     

     

     

    コメント一覧

    執筆者

    E.S. 

    営業技術本部 技術サービス統括部 テクニカルアカウントソリューション部 

    関連記事