2025.03.14
#40 Nutanixのデータ収集ができるようになりました
目次
開く
こんにちは、ES/1 Shelty担当の瀬成です。
今回はV2.9.0から、仮想基盤であるNutanixの統計情報を取得できるようになりましたので、ご紹介します。
「VMware」から「Nutanix」への移行が注目されています
2023年11月、Broadcom社がVMware社を買収しました。
これに伴いVMwareのライセンス体系が、従来の買い切り型の永続ライセンスから、CPUコア単位に定期的な課金が発生するサブスクリプション型のライセンスへと変更になりました。
このような背景からVMware製品を継続利用した場合のコスト上昇が懸念され、多くの企業が代替ソリューションへの移行を検討しています。
特にNutanixはコスト面や環境構築における柔軟性から、VMwareからの移行先として注目されています。
Nutanixとは?
Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)と呼ばれる仮想化構成を採用しています。
従来の仮想化構成では、複数台の仮想化サーバーに加えて共有ストレージを使用する場合には、SANスイッチが必要になります。
そのため、管理面において物理構成の複雑さが問題でした。
従来の仮想化構成
Nutanixでは仮想化サーバーの中に、SANスイッチや共有ストレージ機能も持っています。
従って従来の仮想化構成よりも、少ない物理機器でシンプルな仮想環境を構築することができます。
これらはコントローラーVM(CVM)と呼ばれる、専用の仮想マシンによってコントロールされています。
ES/1 Sheltyでデータ収集を行う場合も、CVMに対してAPIを実行することでデータ収集を行います。
Nutanixの仮想化構成
ES/1 SheltyでNutanixのデータ収集を行う場合
Nutanixの性能情報を可視化
今回、V2.9.0からは主に以下の情報を取得できるようになりました。
-
クラスター単位のCPU・メモリ・ディスク使用率
-
ハイパーバイザー単位のCPU・メモリ使用率
-
ディスク単位のディスク使用率・IOレイテンシ・IOサイズ
参考までに、以下のようなダッシュボードを作成してみました。
上のグラフはクラスターのCPU・メモリ・ディスク使用率を、下のグラフはクラスターに所属しているハイパーバイザーのCPU・メモリ使用率を表示しています。
統合ダッシュボードでの監視例
クラスターの視点で見てみると、所属しているハイパーバイザーのCPU・メモリ・ディスク使用率が平均値で出ているため問題なさそうに見えますが、ハイパーバイザーの視点で見ると、172.16.127.15のハイパーバイザーにメモリの負荷が偏っていることが分かります。
そのため負荷状況を均一にするために、172.16.127.15上の仮想マシンを別のハイパーバイザーへ移行させることを検討できます。
このように様々な視点から情報を見ることで、潜在的なリスクを素早く発見することもできます。
最後に
Nutanixのデータ収集に必要な情報は以下になります。
-
CVMのIPアドレス
-
ポート番号
-
ユーザー名/パスワード
-
指定するユーザーは、APIを実行できる必要があります
-
ES/1 Sheltyの設定画面
ES/1 Sheltyではシステム運用の効率化・安定化に向けて、今後も取得可能なデータ項目の追加を積極的に行っています。
ぜひご利用いただけますと幸いです。
コメント一覧
執筆者
K.S.
営業技術本部 ソリューションエンジニアリング統括部 ソリューションアーキテクト部 担当課長
技術的な専門知識を活かし、製品の設計から市場投入までをリードしている。
関連記事
-
#67 分析機能において.NET 8に対応しました
2026.04.20
#性能管理
#ES/1 Shelty
#ES/1 Shelty新機能紹介
#V3.2.0
3.2.0では、シナリオ別の分析機能を強化し、.NET 8環境に対応しました。
-
#65 URLにパラメータ情報を表示できるようになりました
2026.04.06
#ES/1 Shelty
#ES/1 Shelty新機能紹介
#3.2.0
#応用ガイド
3.2.0では、サーバへのリクエストに含まれる各種パラメータをJava Agentで取得し、URLパスに付与して可視化できるようになりました。 これにより、従来のURLパスだけでは把握なかった画面単位、機能単位での詳細な分析が可能になります。
-
#64 JP1/AJS3ログ対応の強化
2026.04.03
#ES/1 Shelty
#ES/1 Shelty新機能紹介
#3.2.0
#日常運用ガイド
#JP1/AJS3
3.2.0で強化されるJP1/AJS3ログ対応についてご紹介します。 統計データ化と遅延ログ対応さらなる可視化を実現します。