2023.03.10
#01 Agentのメソッド計測数に上限を設けました
目次
開く
こんにちは。ES/1 Shelty担当の瀬成です。
今回はV2.3.0で追加されたJava Agentおよび.Net Agentの「メソッド計測数の上限機能」についてお知らせします。
この機能によって、Java Agent、.Net Agentによる計測負荷が一定のラインで頭打ちになります。これによりAgentの計測負荷によって、意図せずAPサーバーに負荷をかけることを防ぐことができます。
Agentの計測負荷について
通常、Agentを用いてデータ収集を行う監視ツールは、サーバーにAgentを導入する必要があり、加えてデータ収集には導入対象のリソース(CPU、メモリなど)を利用します。これが「Agentの計測負荷」です。
特に、Java Agentや.Net Agentなど、アプリケーションを監視するAgentは監視対象となるトランザクションの量や計測の粒度によって計測負荷が大きく変わります。
トランザクション量が増えるほど計測負荷が増え、計測の粒度が細かくなるほど計測負荷が増えます。
Agent計測負荷増加の要因
ES/1 Sheltyでは特別な設定を行わなくてもトランザクション解析に必要な情報を取得可能です。
この場合は、計測負荷が最小限に抑えられます。
さらに、詳細なビジネスロジックの内訳を取得するには、計測の粒度をパッケージ指定で調節します。
パッケージ指定とは、トランザクションの中から計測対象とするメソッドを指定することができる機能です。
パッケージ指定無しのメソッドツリー
パッケージを適切に指定したメソッドツリー
ただ、パッケージ指定によって計測するメソッドが増える(計測の粒度が細かくなる)ほど、Agentの計測負荷は増えていきます。
これまでのES/1 Sheltyには計測するメソッドの量に上限が無かったため、パッケージの指定方法によっては、Agentの計測負荷が極めて高くなる可能性がありました。
しかし、今回追加された「メソッド計測数の上限機能」によって、このリスクが大幅に軽減されます。
メソッド計測数の上限により計測負荷が頭打ちに
コメント一覧
執筆者
K.S.
営業技術本部 ソリューションエンジニアリング統括部 ソリューションアーキテクト部 担当課長
技術的な専門知識を活かし、製品の設計から市場投入までをリードしている。
関連記事
-
#59 SQL詳細の丸め込みができるようになりました
2025.12.15
#性能管理
#ES/1 Shelty
#ES/1 Shelty新機能紹介
#V3.1.0
V3.1.0でリリースされた、「SQL詳細丸め込み」機能についてご紹介いたします。SQL詳細のクエリ文字列をパターン化して丸め込むことで、データシリーズ数の肥大化を防止し、UI画面の描画速度向上が見込めます。
-
#58 ロールタイプ追加&公開設定機能強化
2025.12.15
#性能管理
#ES/1 Shelty
#ES/1 Shelty新機能紹介
#V3.1.0
新しくロールタイプ「オペレーター」を追加しました。これにより、管理者権限や設定者権限を持たない運用担当者でも、自分の業務に合わせたダッシュボードを自由に作成できるようになりました。さらに公開/非公開切替機能も追加しました。
-
#57 ユーザごとにトップページを選択できるようになりました
2025.12.08
#性能管理
#ES/1 Shelty
#ES/1 Shelty新機能紹介
#V3.1.0
ES/1 Sheltyにログイン後に表示されるトップページを変更する方法をご紹介します。