2023.06.22

#09 .NET カスタムインストゥルメントに対応しました

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    こんにちは。ES/1 Shelty担当の遠藤です。

    今回は、V2.3.0より追加された新しい.Net Agentについてご紹介します。

     

     

    .Netホスティングプロセス計測

    .Net Agentはカスタムインストゥルメントに対応し、.Net ホスティングプロセスのデータ収集が可能となりました。

     

    V2.2.0以前のリリースで提供していた.Net AgentはIISを介してサービスを提供する.Netアプリケーションのみを対象としていました。

    V2.3.0では、.Netホスティングプロセスの計測に対応したAgentを追加します。
    IIS使わずにサービスを提供する形態はセルフホストと呼ばれ、そのサービスを提供する.Netプロセスが.Netホスティングプロセスとなります。

     

    IISでサービスされる.NetアプリケーションはHTTPアクセスをトリガとして計測を行いますが、.Netホスティングプロセスの場合は計測を開始するエントリポイントを指定する必要があります。
    エントリポイントはソースコード上で開発者に確認してもらう必要があります。

    また、下図のように、メインメニューなどのプロセスからの呼び出しに対応するプロセスが複数ある場合、計測したいプロセスそれぞれにAgentを導入します。

     

     

    es1sheltytips#09_1
    es1sheltytips#09_1

    .NETホスティングプロセスを使用する構成例

     

     

    導入方法

    1.Shelty Manager Agent追加作業

    計測対象とするプロセスの情報を登録します。
    設定が必要となる項目は次の通りです。

     

    (1)対象とするプロセス名

     データ収集対象とするプロセス名を記入します。

     

    (2)マネージドローダをロードするメソッド

    • アセンブリ名
    • タイプ名
    • メソッド名
      • お客様のアプリケーションのソースコードを調査して、データ取得対象プロセスの処理の中で計測を始める場所を確認します。
        この確認作業はお客様に実施いただくことが前提となります。


    (3)取得設定

    • アセンブリ名
    • タイプ名
    • 計測対象メソッドとトランザクションルートであるかどうか(ROOT|CHILD)
      • IISでホストされる.Netアプリケーションのトランザクションルートは自動認識されますが、ホスティングプロセスの場合は指定が必要です。
    • URL
      • IISでホストされるアプリケーションでは自動認識されますが、ホスティングプロセスの場合は設定が必要となります。
        デフォルト値で問題なければ、設定は不要です。

     

     

    es1sheltytips#09_2
    es1sheltytips#09_2

    .NETホスティングプロセスを使用する構成例

     

     

    2.対象サーバでの作業

    • .Net .Agentのインストール

    • インスタンスの追加
      • プロセス毎、またはプロセスを実行するユーザー毎にインスタンスを追加するためのオプションが追加されています。

                       (UserProcプロセスをtyamadaユーザー(tyamada@domain)で実行する場合の例)
          ~DotnetAgentInstaller.exe -o instance -a -i %1$s -u tyamada -n UserProc_tyamada
          *-u で指定したユーザはPerformance Log Users グループに追加されます。
          *-n で指定するインスタンスは<PROCESS_NAME>_<OSUSER>形式で指定します。

    • 対象アプリケーションの再起動

    導入をご希望の方は、弊社担当までご連絡いただければと思います。

     

     

     


     

     

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    執筆者

    A.E. 

    営業技術本部 技術統括部 顧客サポート部 

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